花粉症のメカニズム
花粉症とは「季節性アレルギー性鼻炎」もしくは「季節性アレルギー性結膜炎」とも呼ばれ、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因(アレルゲン)となって、鼻みずやくしゃみ、鼻づまり、目の充血やかゆみ、流涙などの諸症状を引き起こす、アレルギー性の病気を指します。
花粉症は、アトピー性皮膚炎、気管支喘息などと併発することが多く、人によっては一度に症状が出なくとも、時期をずらしながらさまざまな諸症状が現れることもあるようです。
花粉症にかかりやすい体質の主な原因として、両親、特に母親が花粉症にかかっていたか、アレルギー体質である場合。子どもの頃に食物アレルギーを持っていた場合。体内に悪い脂(飽和脂肪酸)が多い場合。体内に活性酸素を取りのぞくSOD(体の各細胞に一つずつ存在する抗酸化酵素)の量が少ない場合。乳酸菌など善玉菌の減少で腸内環境が悪い場合。自律神経が乱れやすい場合。体内でIgE抗体を作りやすい場合。免疫力が低い場合、などがあげられます。
花粉症は、花粉に接触したからといってすぐに発症するわけではなく、花粉に接触するたびに体内に「IgE抗体」が蓄積され、それがある水準に達して始めて花粉症発症の準備が整った状態になります。
体内で作られる抗体は、IgG、IgA、IgM、IgD、IgEの5種類がありますが、花粉症などアレルギー反応に介在する抗体は「IgE抗体」で、血清中のIgE値が異常に高い人の場合、ほとんどが花粉症・アトピー・喘息等のアレルギー症状を示すと言われます。